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エンジンオイルの選び方(応用編)

2018.01.11

エンジンオイルの基本的な知識や選び方について、これまで2回にわたりご紹介してきました。
第一回「エンジンオイルのこと知ってますか?」
第二回「エンジンオイルの選び方(基本編)」

今回は、もう一歩踏み込んで、こだわりのエンジンオイルを選ぶための情報をご紹介します。

オイル選択の応用~クルマをより良い状態で走らせるために~

ここでご紹介するポイントは2点です。

  1. すぐれたベースオイルを選ぶ
  2. 車の状態や走り方にあった粘度を選ぶ

それではこの2点、それぞれ詳しくご紹介していきます。

1.すぐれたベースオイルを選ぶ

構成

まずはその構成ですが、エンジンオイルの成分の70~95%を占めているのがベースオイル、残りの5~30%が添加剤となっています。
これだけとってみても、エンジンオイルを選ぶ際に重要なポイントであることがイメージできますね。

ベースオイルの種類

ベースオイルは大きく分けて2種類あります。

  • ミネラルベースオイル(鉱物油)
    原油から精製されるもの。安価なエンジンオイルはほぼ100%ミネラルオイルがベース。
  • 化学合成ベースオイル
    ミネラルオイルをもとに化学合成したもの。品質が安定しやすい。

そしてこの中間として、ミネラルオイルと化学合成オイルを混合した「合成オイル」があります。

前回「エンジンオイルの選び方(基本編)」でも登場した、エンジンオイルの性能を評価する規格「API(米国石油協会)」では、このベースオイルの性能評価規格も行なっています。
それによると、下の5段階のグレードに分けられています。

カテゴリ ベースオイルの種類 内容
グループⅠ ミネラルオイル 硫黄分>0.03%
グループⅡ 硫黄分≦0.03%
グループⅢ 合成オイル VHVI(高度水素化精製油)
グループⅣ 化学合成オイル PAO(ポリαオレフィン)
グループⅤ 上記以外(エステルなど)

化学合成ベースオイルの特長

化学合成ベースオイルは純度が高く、科学的に安定であることから、本質的に耐熱性・蒸発性・油膜の強さ・酸化安定性・粘度温度特性・低温流動性などにすぐれています。

  • 低温流動性がいい
    ⇒低温時のエンジン始動性がいい
  • 低い蒸発性(オイル消費が少ない)
    ⇒オイル不足によるエンジントラブルのリスクが減る
    ⇒経済的で環境にもやさしい
  • 熱酸化安定性(熱に強い)
    ⇒劣化しにくいため、初期性能を長期間維持する
  • 温度粘度特性がいい(高い粘度指数)
    ⇒ベースオイルそのものがワイドレンジなので、粘度指数向上剤(ポリマー)の添加量を抑えることができる
    ⇒タレにくい

ベースオイルの性能比較

種類 ミネラル 合成 化学合成
内容 鉱物油 VHVI PAO エステル
粘度指数 ★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★★
低温流動性 ★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★★
耐蒸発性 ★★ ★★★ ★★★★ ★★★★★
熱酸化安定性 ★★ ★★★ ★★★★ ★★★★★

おまけ:添加剤について

ここまではエンジンオイルの大部分を占めるベースオイルについてご紹介してきました。
ここでは少しだけ、ベースオイル+αにあたる「添加剤」についてご紹介します。

潤滑油に使われる主な添加剤は下記の通り。

  • 粘度指数向上剤(ポリマー)
    オイルの粘度-温度特性を向上
  • 摩擦調整剤(FM剤)
    オイルの摩擦特性を調整
  • 流動点降下剤
    低温での流動性を維持
  • 消泡剤
    泡立ちを抑制
  • 清浄分散剤
    エンジン内を清浄に保つ
  • 防錆剤
    金属の錆びの発生を防止
  • 酸化防止剤
    オイルの酸化劣化を抑制

エンジンオイルはさまざまな添加剤をバランスよく配合しないとその性能を十分に発揮できません。
不適切な配合は十分な性能を発揮できないばかりか、かえって摩耗を増大させたり、劣化しやすくなる場合さえあります。

2.最適な粘度選択

最適な粘度選択をするためには、ご自身のご利用環境を知ることが重要です。
求めている楽しみ方はどれにあたるのか、まずはご自身の理想を知ることから始めましょう。

■走り方に合ったオイル

  • エンジンの吹け上がりを重視する
  • スプリントレースで勝ちたい
  • 耐久レースで最後まで走り切りたい

■車の状態に合ったオイル

  • ターボチャージャー等過給機付き車
  • チューニングで高出力のエンジンに仕上がっている
  • チューニングでピストンクリアランスを詰めている
  • 旧型エンジンでクリアランスが広い
  • 燃料希釈が起きやすい

結論:オイルの選び方(まとめ)

ここまで3回の記事にまとめてきたことを最後にまとめたいと思います。

■クルマを移動手段や機能の一つと考える一般ユーザーには
⇒クルマを安全に走らせることができればよい

  • メーカーが指定する粘度を選ぶ
  • メーカーが指定する規格を選ぶ

 

■クルマを趣味の一つと考えるユーザーには
⇒クルマを少しでもいい状態で走らせたい。

  • すぐれたベースオイルを選ぶ
  • クルマの状態や走り方に合った最適な粘度を選ぶ

 

ここまで3回にわたり、エンジンオイルのことについてご紹介してきました。
カーライフを充実させるために、あなた自身がエンジンオイルに興味を持ち、最適なオイルを選択していただくことも一つです。
そのオイル選択も私たちにお任せいただけるときに、最適な解をご提案できるよう、日々情報収集し、知識を増やしてまいります。

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